R・B・Kおもてなし調査隊がいく!今月のPATROLvol.138~144
年間1,300以上のショップを見ている専門調査員「R・B・Kおもてなし調査隊」がリアルな現場をレポートします。
vol.141
2025 April
居心地のよさ、というもの。

SHOP DATA:>>>
自家焙煎珈琲濱田屋
住所:大阪市中央区本町1丁目1-3 本町橋西ビル1F
URL:https://www.hamadaya.ne.jp/
おもてなし評価 | ||
総合 | 挨拶 | ![]() |
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85点 | 笑顔 | ![]() |
パーソナルな対応 | ![]() |
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再来店したいか | ![]() |
バリスタとパティシエのいる、1968年創業の老舗喫茶店に期待大!by 調査員T・O
関西ローカルテレビ局の『片っ端から喫茶店』というYouTubeチャンネルがある。お笑い芸人やドラァグクイーンなどの有名人が大阪(時に他の地方や海外にも)の地元に根付いた喫茶店を巡り紹介しているのだが、人気の回は視聴回数が70万回超となることも。 視聴した動画は50本程になるが、実際に行ってみようと行動を起こしたのは今回が初めて。
席のご案内については、賛否両論あるかもしれないが、長くお待たせするより、人数問わず空いた席からお通しして、自慢の珈琲とスイーツを素敵な環境で、優雅な時間を楽しんで貰おうということだろうか。昭和ブームの流れもあり、喫茶店が再来!様々あるが、個性を持つことは大事なことだ。
スマホの画面越しに伝わる本物感にひかれて…
自家焙煎コーヒーと店内製造のスイーツが「売り」の喫茶店。ビジネス街の川沿い立地の店舗ファサードにはセンスの良い画像つきメニューのイーゼルが設置され、一見の客にも不安を感じさせない。チェーン展開こそしていないが、一般的な個人経営の純喫茶とは異なる間口の広さを感じた。
ガラス戸を開け中に入ると、スタッフより挨拶があり、
先客が一人ウェイティング中だった。
マニュアル化されていないせい?接客に個人差
先客が4人掛けテーブル席に通され、次に空いたのは6人掛けのテーブル席。
「まさかね…」と思っていたが、そのまさか、川沿い窓際の特等席に「お一人さま」を通してくれた。オーダーを取りに来てくれた女性スタッフに、お目当ての「窯出しシュークリム」を尋ねると、残念ながら今日は完売とのこと。申し訳なさそうに、手に入りやすい時間帯などを柔らかな笑顔で丁寧に説明してくれた。
コーヒーを運んで来たマスク着用の女性スタッフの「ミルクは要りますか?」という確認は素っ気なく、「お願いします」のわたしの言葉にも返事が聞こえず先ほどのスタッフとは大違い
残念・・・。
追い立てられない、心地よさ
サンドイッチを食べ終わりコーヒーをゆっくり飲んでいてもすぐにお皿を下げにくることもない。後ろの席の高齢女性グループの車いすへの移動もゆっくり手伝い、急かすこともない。ビジネス街にも関わらず、店内約30席のほとんどが女性客というのも納得。
会計時に先のスタッフが「ご予約も承っていますので、お気軽にお電話ください」と一言。外に出ようと少し重い開き戸を内側に引いたら、レジカウンターの中から手を伸ばして押さえてくれた。ゆったりしたい日はまた来よう、と思った。
vol.140
2025 March
チームワークは
接客と雰囲気を作る素

SHOP DATA:>>>
もも焼き もも吉
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-34-3
関連URL:https://momokichi-kichijoji.com/
おもてなし評価 | ||
総合 | 挨拶 | ![]() |
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100点 | 笑顔 | ![]() |
パーソナルな対応 | ![]() |
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再来店したいか | ![]() |
SNSの情報だけをあまり信用していない私
by 調査員A・I
街の情報を発信しているSNSを見て気になっていたお店。情報では「予約が取りにくい」とあったが、とりあえずお店の前まで行ってみたところ、時間制限はあったものの、幸運にもすぐに入ることができた。
SNSでは「美味しい」とあるが、そういうお店はたくさんあり、それ以外のことに期待はしていなかったが、味にも接客にも大満足したお店を紹介しよう。
吉祥寺は飲食の激戦区だ。チェーン店から個人店、創業何十年の老舗店まで約1300店くらいあり、店舗の様変わりは加速している。メニューの特徴を出すだけではなく、居心地のいい接客はドリンクのおかわりに繋がり、馴染みになるきっかけ作りになる。活気がある店には人が集う。
入口の応対から入ってみたいと思えたお店
お店の前のメニュー表を見ていると、中にいたスタッフがすぐに気が付いて、お店の外まで出てきてくれた。「○時から予約が入っているのでそれまででしたらすぐに入れます」と言ってくれた。気付くスピード、適切で素早い対応に驚いた。カウンター席に案内されると、別のスタッフが応対。初めてなのでおすすめや、味付け等を質問したが、おすすめを自分の言葉で、自分の思いも伝えて説明してくれた。入ったばかりと言っていたが、マニュアルではない、自分の言葉で話す内容にとても好感が持てた。
スタッフ同士もコミュニケーション
14名が座れるテーブル席、17席のカウンターの中はオープンキッチン。ほぼ全部が見渡せる小ぶりなお店にスタッフは6名。料理人と案内・提供する人に分かれていたが、自分の担当だけではなく、全員が店内を見て、お客様の様子からお声掛けをしたり、 オーダーをとったり、お客様優先の動きだった。 また、スタッフ同士も業務連絡の伝達だけではなく、 新人スタッフに声を掛け、笑顔で会話しながら、仕事に取り組み、皆ハツラツとしていた。
お客からスタッフへ転身
訪れたのが土曜日の夕方ということもあり、客層はファミリーや仕事や買い物帰りの人たちで、年齢層は子供から高齢の方まで幅広い。誰に対しても楽しそうに接客している姿が印象に残った。 帰りは外まで出て見送り、「まだ寒いですから」と携帯カイロをくれた。調べてみたら20年ぐらい営業しているらしい。若いスタッフの中には「自分もお客だった」と話していたスタッフがいた。 感じの良いお店には「働いてみたい」と思わせる力があるのかもしれない。
vol.139
2025 February
大人駄菓子屋のお・も・て・な・し

SHOP DATA:>>>
ひつじや ONLINE SHOP
おもてなし評価 | ||
総合 | 挨拶 | ![]() |
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100点 | 笑顔 | ![]() |
パーソナルな対応 | ![]() |
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再来店したいか | ![]() |
一昨年オープンした駄菓子屋に久々にぶらり
by 調査員T・I
駅から5分弱、仙川のメインストリート街、公園に面した ビルの1Fに、小洒落たお店が一昨年オープンした。 オープン時から数回訪問したことがあるが、ご無沙汰しているので、久しぶりに訪問することにした。 オープン当初は、人手不足の中、小さい店舗にもかかわらず、スタッフの人数が多く、若くて可愛いスタッフが揃っていて、皆感じが良かったな。 さて、3年目はどう変化しているだろう。
食品の接客スタイルも様々だ。どちらかというと、お客様からの注文を聞いてから動くというケースが圧倒的に多い。今回、駄菓子屋1個100円くらいの商品を説明をしながら、手も動かし、笑顔も絶やさない接客は 大したものだ。営業が10時~18時と時短という こともあるかもしれないが、積極的に声がけをして会話できる駄菓子屋さんは素晴らしい。
笑顔の挨拶からコンタクト
入店してすぐに「こんにちはー」と満面の笑みで迎えてくれた。お菓子はU字型に配置された木枠ケースの中に入っていて、商品に目を向けると、「こちらの半生菓子は、賞味期限が近いので半額になっています」と可愛い形のお菓子の 味を7種類手をそえながら説明があり、 「1つからお求めいただけます」と明るい声で言った。 価格表示も可愛くきちんと付いているので分かりやすい。
商品説明を丁寧におこなう
優しい親しみやすい表情で迎えられ、声を掛けられると 何か買ってもいいかも・・という気持ちになる。どら焼き、豆大福、お饅頭等生菓子は、自社の職人さんの手作りだという。次の木箱に目を向けると、かりんとう、ジャムサンドの甘系、そして、しょっぱ系のおせんべいや豆等が並んでいるではないか。あるある私の好きなやつ、ビールのあてになるカレー風味のお菓子の前に立ち止まると、「ビールとよくあうと人気なんですよ」と思いとピッタリのお声掛けが再びあり、「こちらは、 すべて5グラム180円で量り売りです。色々な種類を少しずつ選んで、いろんな味を楽しんでいただけます」
量り売りの楽しみ方をアドバイス
なるほどね、 量り売りならではの買い方を教えてくれた。結果、しょっぱ系の量り売りを3種、豆大福、どら焼きをお願いすると「有難うございます。ただいまご用意いたします」と返答があった。待っている間、壁面に目を向けると、おしゃれ文房具が並んでいて以前と陳列が変わっていた。「昔、駄菓子屋さんは、おもちゃも置いていた発想から、文房具を昨年9月から始めました」と、 こちらの視線の先を読み取り説明があるので、会話も弾んだ。レジ担当者も、1点々声出ししてレジを打ち、賞味期限の確認も併せてあった。全員が感じよく、気分よく店を後にした。
vol.138
2025 January
イベントのお・も・て・な・し

SHOP DATA:>>>
生活のたのしみ展2025
おもてなし評価 | ||
総合 | 挨拶 | ![]() |
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100点 | 笑顔 | ![]() |
パーソナルな対応 | ![]() |
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今年初のイベントに潜入
by 調査員T・I
仕事柄、色々なイベントに出向くことはある。 ここ数年、ガチガチのビジネスイベントの物だけでなく、 ライフスタイル型の雑貨を中心にしたイベントや食のイベント等に個人的には興味があり、足を運びたくなる。 出展社のラインナップ、ホールの設営・演出にそのイベントの色がでる。そして、また各社のお客様への対応も様々。 以前から興味があったイベントに連休後に行ってみることにした。
このイベントは、展示会ではなく買物の場だ。アプリダウンロードで5%オフも嬉しい。ほぼ日のコンセプトに沿った構成は当然のことだが、出展者、運営スタッフが皆、笑顔で会話を楽しんでいる光景が至る所で 見受けられた。終盤ともなれば疲労も増すし、心身 ともに疲労するハズなのに、全員がイベントを楽し んでいた。現場の雰囲気作りも重要なポイントだ。
プラカードスタッフの笑顔の対応
客層は、平日のせいか、スーツ姿のビジネスマンや、こだわりがありそうな若い女子、存在感のある魅力的なマダムまで客層は幅広い。ぶらっと1周と思っていると凄い行列を発見!なんと石田ゆり子さんのオープンマーケットだ。彼女の愛用品観覧は予約抽選。オープンエリアは、誰でも購入できる行列だった。現在の状況は40分目安とスタッフは、丁寧に詳細と時間まで笑顔で答えてくれた。
伝えると魅力的なものに変身する
ほぼ日手帳の所へ移動。商品を見ていると、マスク越しに笑顔で「こちらのBOXの中身も色々工夫されております」と1点ずつ説明をしてくれた。デザイン、ロゴ等ひと目で分かりやすいものと思いきや、説明されると新しい発見が沢山ある。両面デザインのメモ、クリップのワード、BOXイラスト等デザインに対する思いが沢山込められており、デザインの意図を伝える重要性に感心した。とても心地よい説明をされる方だったので、大ヒットのほぼ日手帳のお勧めを伺うと、ご自分が使用されている物の説明をしてくれ、最後に、「これがいいと一概にお伝えできず申し訳ございません。長々とお時間
運営スタッフの人柄が滲み出る
をいただきすみませんでした。ご来場のお客様も皆お優しいお客様ばかりで、イベントは本当に楽しです」と会釈をしながら答えた。お客様への感謝まで伝えるとはお見事!取ってつけたような接客ではなく、心の思いを伝えているように受け取れた。ブース以外にも魅力的なコトがあった。毎日、イベント会場の出来事をテキスト、イラスト、写真をつけて、ライブで壁面ボードに手書きする壁新聞のようなコーナーや、1月らしくお習字ができるコーナー、エレキギター&ボーカルで「蛍の光」リアル歌唱で閉店のお知らせ等、温かみが一杯詰まっていた。気持ちが緩むと財布も緩むと実感した。
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- 2021年
-
- >vol.101 クィーンズ伊勢丹仙川店_12月
- >vol.100 マルジナリア書店_11月
- >vol.99 初台リハビリテーション病院 _10月
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- >vol.96 ABC MART調布パルコ店_7月
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- >vol.94 猿田彦珈琲アトリエ仙川_5月
- >vol.93 TheEthicalSpirits&Co._4月
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- >vol.90 ユニクロ津ラッツ店_1月
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